「国際ジェラートコンテスト」で日本人ジェラティエーレ多数入賞

当協会からは京都「新八茶屋」、金沢「マルガージェラート」が入賞

 

2014年1月18日~22日の5日間にわたりイタリアのリミニで開催された世界最大規模のジェラート関連展示会「SIGEP 2014」の一環として、今年で35回目となるSIGA(イタリアジェラート協会)主催の「国際ジェラートコンテスト」が1月21日に実施されたが、日本からは6名が参加し、本場イタリアをはじめとする世界各国のジェラート職人達と熱戦を展開した。出品総数は約300点にのぼり、これまでのコンテスト史上最大の混戦模様となる中、当初は日本人参加者達にとっても厳しい戦いが予想されたが、結果的には4社・5作品が入賞を果たす大活躍を見せた。

日本人の入賞者は以下の通り。

<ピスタチオ部門>

5位  新八茶屋(京都・嵐山)
6位  ジェラテリア ジーナ(東京)
10位  マルガージェラート(石川・能登)

<フリー部門>

7位  グラッシェル(東京) 「Arancio speziato(アランチョ・スペッツィアート)」
10位  新八茶屋 (京都・嵐山)「Valzer di limone(レモンのワルツ)」

コンテスト参加者は、今年の課題テーマである「ピスタチオ」部門とフリーテーマ部門のいずれか一方または両方に出品し、自慢のジェラートの味を競った。評価にあたっては、先ずは予選として、「ジェラートワールドツアーinローマ」の1stステージでそれぞれ1位と審査員特別賞を受賞したジェラート職人2名が選出した審査員8名が各部門から10作品を選抜した。決勝戦では、ジェラート業界関係者からなる、予選とは別の審査員6名が、1回戦を勝ち抜いた各部門10作品・計20作品を実際に試食の上、10点満点で採点し、順位を決定した。なお、エントリー作品には参加者名ではなく番号がふられ、審査員に参加者名が伏せられることで公平を期している。
 
今回のコンテストは両部門とも非常にハイレベルで、上位25作品のレベルがかなり拮抗していたため、決勝進出作品の選抜も極めて困難な作業だったという。それを裏付けるかのように、決勝戦でも両部門とも複数作品が同点で並び、数回に及ぶ再採点の末、最終順位が決定するという、同コンテスト史上でも類を見ない混戦となった。

【新八茶屋  中川昌平氏・中川マリ子氏のコメント】

5位入賞した京都新八茶屋中川マリ子さん中川昌平さん

5位入賞した京都新八茶屋中川マリ子さん中川昌平さん

課題部門では、2010年大会のピスタチオ部門では兄が3位に入賞しましたが、それ以来の入賞となりました。現在新八茶屋で販売しているピスタチオジェラートとほぼ同様なレシピで出品しましたが、自分達の味づくりは間違っていないと再確認でき、自信が深まりました。香りと食感の良いピスタチオジェラートを目指しましたが、今回も兄(息子)からのアドバイスや協力があったからこそ入賞できたのだと思います。
 
フリー部門の「レモンのワルツ」ですが、シャーベットで受賞した日本人は未だいなく、今回の入賞は非常に嬉しい思いです。柚子をベースとした柑橘類のシャーベットですが、、イタリア人が喜ぶ作品を作りたいと思い、リモンチェッロを加えました。柚子は酸味と苦味が強いという印象のある素材ですが、それとはまた別の魅力的な側面に着目して、それを引き出したいと考えました。こちらの作品についても、様々な貴重な意見をくれる人達が周りに大勢いたことも有り難く、その人達の協力なくしては受賞できなかったと思います。
 
課題部門での入賞も嬉しいのですが、フリー部門に主眼を置いて挑戦を続けたいです。今回の10位という成績に満足せずに、今後も更に上位への入賞を目指して、良いジェラートを創り上げていきたいです。

【マルガージェラート  柴野大造氏のコメント】

イタリアジェラート協会会長アルベルト・ピカよりトロフィを受ける柴野大造氏

イタリアジェラート協会会長アルベルト・ピカよりトロフィを受ける柴野大造氏

今回は課題部門のピスタチオでエントリーしました。4回目の参加でしたが、念願叶って入賞することができました。初参加当時は日本ジェラート協会としても初めてのことで、右も左もわからない手探り状態での挑戦には大きな苦労が伴いましたが、参加を続けるうちに徐々にコンテストの傾向を把握できるようになり、しっかりとした事前の出品準備の大切さを感じ始めました。今回は、いつも日本で作っているジェラートをベースとしつつも、イタリア人の嗜好に合ったハッキリとした味わいという方向性も踏まえて、1年がかりでじっくりとレシピを組み立てたことが大きな勝因だったのではないかと思います。オリジナリティのあるピスタチオペーストを作るために、自らローストしたピスタチオを使用し、蜂蜜等いくつかの食材をブレンドしながら、香りを際立たせるために現地でペーストに仕上げました。努力の甲斐あって良い作品が完成し、入賞につながりました。
 
これからも日々美味しいジェラートの創造に励み、コンテストへの挑戦も続けていきたいと思います。

 

また、当日は決勝戦の審査および表彰式に先立ち、同会場で柴野大造氏によるジェラートイリュージョンのパフォーマンスが行われたが、噂のパフォーマンスを一目見ようと詰めかけた多数のギャラリーで会場は熱気に包まれた。パフォーマンスの最後には、液体窒素で瞬時に作り出されたジェラートが3人に配られ、受け取った人々は思いがけないプレゼントに舌鼓を打っていた。

イリュージョン1

イリュージョン1


 
イリュージョン2

イリュージョン2


 
イリュージョン3

イリュージョン3